片道2時間少々で行ける範囲を考えた時、うまくいけば香川で本場の
讃岐うどんを食べに行けるんじゃないかと思った。
よし、方向は決まった。
あとはおおまかなルートの選択だけど、いつも香川に向かうときは、
鳴門方面から海沿いに高松方面へ抜ける国道11号線を進むコースだから、
たまには行ったことのない道を走ってみようと思い、たまたま地図に
(旧)土成町から東かがわ市の白鳥町へ抜ける山道が目に入った。
この道を通って香川県入りをして、適当なうどん屋を探すという
かなり行き当たりばったりな計画が完成し、地図もガイドブックも
持たない旅が始まった。
午前9時を回った頃に家を出たので、あまり混雑もせず気持ち良く
車列は流れている。
今日のBGMはスガシカオ。
ちょっと爽やかすぎる気はするけれど、秋晴れの天気とよく合います。
末広大橋を渡り、吉野川大橋北詰めから堤防沿いに西に向かいます。

記念にというよりは、ちゃんとここを走りましたという証明写真ぽい。
そのまま吉野川北岸を進んでゆくと、堤防の両側はすすきや雑草が
生い茂り、その隙間からパトカーやら警察官がちらほらと現れる。
こんな狭い場所で何の取り締まりですか……(;`Д´)
特に何の問題もなく、国道318号線までやってきました。
別に何もない山道です。
ただ、丁度いい感じの緩めのカーブが連続してて、ヘタレライダーな
私でもワインディング走行を楽しめました。
やがて県境のトンネルへ。
長い下り勾配のトンネルを真っ直ぐ進んでいると、井戸かマンホールの
中を垂直に落ちているような感覚に襲われてちょっと気分が悪く
なってしまいました(ノД`;)
トンネルを抜けると香川県です。
ここからが完全に手探りになります。
とりあえず一度国道11号に出て、高松方面に向かって走ってみたけれど、
何かが違う。
自分が求めているうどん屋は、こんな幹線道沿いにある店じゃなく、
もっと田舎道にぽつんとあるような店なんだ!
ということで、再び山の方へ向かう道を適当に探して入ってゆく。
進んでゆくと、次第に車の往来はなくなり、民家もまばらで廃屋らしき
建物もちらほらと見えてきた。
……いくらなんでもこんな人気のない場所で商売は成り立たないだろう。
かなり不安になりながらも、とりあえず道なりに進む。
すでに土地勘は全くないので、自分はどっちに向かっているのかすら
わからない。
やがて、片側2車線の大きな道路に合流し、さらに西の方と思われる
方角へ進む。
しばらく行くと、道端にうどんと書かれた大きな看板と、大きな駐車場
を備えたうどんの店を発見。
自分が求めているうどん屋は、そんなドライブインみたいな店じゃなくて、
「ネギが欲しいなら裏の畑に生えてるから、自分で採ってきな。」
と、おもむろに包丁とザルを渡されるくらいセルフなこじんまりとした
店なんだ!
ひょっとして理想が高すぎるのでしょうか…σ(´Д`*)
期待する店を見つけられないまま、しばらく走り続けていると、
走行車線一面に広がる血痕が!
赤茶色に路面にこびりついていて、かなり引きずったような跡がある。
最近事故があったんだろうなあ……自分も気をつけよう。
気分が少し病んでしまった。
帰りの時間を考えると、そろそろこのあたりが限界かなーと思い始めた頃、
道端に少し傾いた看板を発見。

「すぐそこ」というアバウトな感じがちょっと期待を誘います。
川沿いの細い道を入って行き、それっぽい場所を見つけました。

店の名前はどこにも書いてないし、うどんの文字すらない。
のれんが出てオレンジの回転灯が回っているから、何かの営業中で
あることは間違いない。
恐る恐る玄関を開けて中に入ってみる。
「いらっしゃいませー。」
どうやらここが看板の店らしい。
カウンターの奥には3人の人の良さそうなおばちゃん達がうどんをゆでていた。
「えーっと……ぶっかけ。……ください。」
「……小(サイズ)でいいですか?」
「え!?……あ、は、はい。」
半信半疑で入った店なので、かなり挙動不審だったと思います。

出てきたうどんがこれ。
タマネギと人参の掻き揚げと大葉の天ぷらがついて280円。
それに蓮根の天ぷらをトッピングして計360円です。
麺はほんのり茶色がかった手打ち麺。
もちろんコシがあって喉越しの良い麺でした。
掻き揚げはシャキシャキとした歯ごたえがあり、蓮根は粘りのある
モチモチとした食感です。
たぶんみんな自家製の食材だと思います。
買ってきた野菜の鮮度ではここまでの食感は出ないでしょう。
お昼前ということで、次々と道端に車やバイクを止めて客がやって来ます。
看板がなくても商売はできるんだなぁと感心してしまいました。
家族を連れてまた来たいとは思うのですが、散々道に迷ったので
次もたどり着けるかはわかりません( ̄∇ ̄;
帰りはうどんを食べた満足感と満腹感とポカポカ陽気で眠かったですw
