日和見ロケット

気分次第でどこに飛んでゆくのかわからない。湿気て飛べない時もある。元・ガソリンくださいと呼んでいたブログです。

淡路を駆ける(part2) 

「とりあえず先走ってな。下調べ全然してないからルートは任せた。」
そう言って弟に先を走らせる。
自分が先行するよりも、後ろをついて行く方が断然気が楽だから。

やがて鳴門北インターが見えてきた。
二輪で高速道路に乗るのは今回が初めて。
しかも海を渡るというのはかなり緊張する。

それ以上に頭を悩ませたのが料金所の通過だった。
ジャケットのポケットは底が浅く、小物類が入れづらい。
ジーンズのポケットも同様に使い勝手が悪く、仕方なく背負った
リュックに通行券などを入れていた訳だが、取り出しに時間が
かかりすぎる。
カッコ悪いと思って敬遠していたけれど、やはりウエストポーチって
必要なのかなと思ってしまった。

初めての高速道路は割と違和感なく走れたが、鳴門大橋を渡る時は
さすがに気合を入れていかないと、かなり危ない。

やや下から吹き上げるような強烈な横風に晒され続けながら走り
続けないといけない上に、橋の継ぎ目の金属部分に乗り上げた時には
容赦なくハンドルを取られそうになる。
さらに、吹き付ける潮風は半端なく冷たい。

何とか無事に橋を渡り終え、淡路島南インターで高速を下りた。
しばらくはゆるやかな峠道が続き、混雑もなく快適に走れる。
車なら横揺れの続くこの道は酔って気分が悪くなる人も現れそうだが、
バイクだと自分の走りに酔える感じだ。

やがて旧三原町に入ると、途端に道路から見える景色がタマネギ畑に
変化した。
心なしかタマネギ臭が町中漂っている気がした。

それからしばらくして、弟が急にコンビニの駐車場にバイクを停め、
地図を眺め始めた。
「あ、やっぱりこの道は島の真ん中走ってるわ。」

当初の計画では、島を海沿いに時計回りで走破する予定だった。
けれど、今さら引き返すのも時間が惜しい。
結果、とりあえず折り返し地点の淡路ハイウェイオアシスまで
辿りつければ何でもいいやという妥協案で一致し、そのまま走り
続けることになった。

さらに走ること十数分。
ファーストフード店を発見し、遅めの朝食タイム。
ハンバーガーを頬張りながら弟が一言。

「一人だったら、もうこの時点で家に帰っとるな。」

自分も同感だった。
前日と比べると5℃以上も気温の低い気候が、容赦なく体力と体温を
そぎ落としてゆく。
一緒に走る連れがいるから何とかやる気を維持している。
正直、そんな感じ。
もっと暖かければ、そんなことも思わずに楽しげに走れたのだろうけど。

腹ごしらえも終わり、再び出発。
洲本市街は車の通行量も多く、ノロノロ運転がしばらく続く。
この頃から、対向するバイクの集団も多く見られるようになってきた。

すれ違うライダーは皆、ピースサインじゃなくて会釈だ。
自分も少し遠慮がちに頭を下げる。
慣れてないからかなりぎこちない動きだったけど。

両側を山で囲まれた風景は、やがて海が見える海岸沿いの道へ。
やはり潮風は冷たかった。
ヘルメットの中で奇声をあげながら寒さに耐える。

しばらく海を眺めながら走り続ける。
少し道に迷うこともあったが、正午には何とか淡路SAに到着。

殺風景

一般道から入る駐車場は、素っ気無い造りでどこか物悲しい。
あれか…

中はオープンテラス

バイクを降り歩くこと数分、物産館があらわれた。
中は広々としたオープンテラスで、みやげ物やレストランが立ち並ぶ。

「何か食ってく?」
「いや、まだいい。次でご飯にしよう。」
「次っていつだよ?」
「……さあ。」

朝食が遅かったせいもあり、まだお互い食欲はない。

「じゃあ、地図を確認してみよう。パーキングを出たら左折して
海沿いの31号をひたすら走ればOK。頑張れ。」
帰りはお前(兄貴)が前を走れ、と言うことである。
仕方なく前後が逆になり、自分が先頭を走ることになった。

帰り道は島の北側を海沿いに走るルート。
信号がほとんどなく、またご飯が食べられそうな場所も全く
見つからないため、ノンストップでどこまでも走り続ける。

気持ち良く走れる道でもあったし、先頭を走る自分が
〔快適に走れるうちは、とりあえず走り続けろ〕
が信条なので、腹が減っても立ち止まることはない。

走り始めて1時間半ほど経過し、五色町に到達。
辺りは一面菜の花でいっぱい。
畑だけにとどまらず、道端で野良と化した菜の花までもが景色を
黄色く染めている。
そんな感じで、今度は菜の花臭が辺りにたちこめていましたとさ。

結局、復路で営業している飲食店を発見することはできなかった。
食べることには割と無頓着な2人なので、わざわざ店を探すような
こともしなかったのだが…。

再び高速に乗り、橋を渡って鳴門まで戻り、目についたファミレスで
遅めの昼食を取って解散となった。

もう少し暖かければ、文句なく楽しかったのになと思うと少し残念。
また、あちこち立ち寄ってみたい場所も見つけたけれど、一人旅じゃ
なかったから自由に寄り道できなくて、話題を作れなかったのも
惜しかったかなと。
また今度行く機会があった時に書けなかったことを埋めていこうかなと。

本日の走行距離229km。
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[ 2006/04/09 23:30 ] ツーリング | TB(0) | CM(0)

淡路を駆ける(part1) 

AM8:40
鳴門競艇場近くの大型ショッピングセンターの駐車場。
日中は人と車でひしめきあうこの場所も、今はまだ閑散とした状態。
そんな状況の中、相方の到着を待つ私がいた。
待ち合わせ場所


空は薄曇で日差しが遮られていて少し肌寒い。
雲のせいというよりは、舞い上がる黄砂のせいのような気がする。
カバーをかけずに一晩放置しておけば、翌朝には表面が茶色く埃を
被った状態になるほどだ。

待ち合わせ予定の時間は9時。
少し早く到着した私は、冷えた体を温めるべく缶コーヒーをすすっていた。
バイクから少し離れた場所でぼーっとしていると、自分のバイクに
興味深そうに近づく中年男性が現れた。
手は触れないが、間近で舐め回すように覗き込む様子に不快感を
感じながらも、遠巻きに睨みつけるのが精一杯。
結局は何もなく男性は立ち去ったのだが、物色をされているようで
何ともいえない気持ち悪さが、しばらく後まで残った。

それからしばらくして、待ち合わせ時間から10分ほど遅れて
銀色のバイクが駐車場に滑り込んできた。

「寒いな。朝メシは?」
「いや、まだ食ってない。」
「オレも食ってない。ここのマクドで朝メシと思っとったんやけど。」
「10時からしか開かんみたいやな。しゃあないから行くか?」

こうして、腹ペコ兄弟の旅が幕を開けた。
[ 2006/04/09 21:48 ] ツーリング | TB(0) | CM(2)
プロフィール

brie

Author:brie
徳島県東部にいます。
主に日々の生活のことを
ブログに綴ります。

ほぼノーマル状態から変わる
予定のないDS400が愛車です。
メカニカル関係は苦手です。

このブログは「感謝の気持ち」
がにじみ出ているようです。
(MyBoo参照)
ほんまかいな(;´Д`)ノ

ブログの概要です
記事のまとめ
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